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大学キャンパスで施設警備を効果的に行う6つのポイント

大学キャンパスで施設警備を効果的に行う6つのポイント

目次

大学のキャンパスは学生、教職員、研究者、外部の来訪者など、多様な人々が日々出入りする開かれた施設です。学びと研究の場としての自由な雰囲気を保ちながら、安全性を確保することも重要になります。
また、キャンパス内では盗難、不審者の侵入のみならず、研究資料の漏洩など、大学特有のリスクも存在します。
長年、大学キャンパスにおいて警備を行ってきた弊社の経験をもとに、効果的な施設警備を実現するための6つのポイントをご紹介します。
 
 

開放性と安全性のバランス

大学は教育機関として開かれた環境であることが求められる一方、学生や教職員の安全を守るため、未然にトラブルを防ぐ対策を取る必要があり、このバランスを取ることが大学警備の最大の課題となります。
一般教室や図書館などのパブリックスペースと、研究室や実験施設などの制限エリアを明確に区分し、エリアごとに適切なセキュリティレベルを設定することが求められます。
過度な制限は大学の開放的な雰囲気を損ねる可能性があるため、施設の特性に応じた柔軟な警備計画を立案し、計画に沿った警備体制を整える必要があります。

開放性と安全性のバランス
 

時間帯別の警備体制と巡回強化

大学では早朝から深夜まで、時間帯によって施設の利用状況が大きく変化します。日中は学生や関係者など多くの人が出入りし、夕方以降はサークル活動や研究活動が中心、深夜には研究者や警備員以外はほとんど不在となります。
こうした時間帯ごとの特性を踏まえ、警備体制を整えることが重要になります。
特に夜間や休日は人の目が少なくなるため、建物の施錠確認、不審者の有無、異常な音や光の確認など、細部まで注意を払いながら定期的に巡回警備を実施します。
また、試験期間や長期休暇などは通常とは異なる人の流れになりますので、その時期に応じた警備計画を立てることで、より効果的な施設警備を行うことが可能になります。

時間帯別の警備体制と巡回強化
 

多様な利用者への対応

大学には学生、教職員、研究者、委託業者、保護者、卒業生、外部来訪者など、実に多様な立場の人々が出入りします。それぞれの立場によって利用できる施設が異なるため、警備員には柔軟な判断力と適切な対応力が求められます。
学生証や教職員証の確認はもちろん、外部からの来訪者に対しては訪問目的や担当者の確認を丁寧に行い、必要に応じて来訪者用のバッジを発行することが基本です。適切な身元確認と記録管理を行うことで、施設全体のセキュリティレベルを高め、キャンパス内のトラブルを未然に防ぐことができるようになります。

多様な利用者への対応
 

研究施設・実験室の特別管理

大学には貴重な研究データや高額な実験機器、化学薬品などを扱う実験室など、特に高度なセキュリティが求められる施設が存在します。これらのエリアへのアクセスは厳格に制限し、ICカードや認証システムなどを活用して入退室の管理を徹底する必要があります。
また、実験に使用する薬品や機材の管理状況にも注意を払い、万が一の事故や不正持ち出しを防ぐための警備体制を整える必要があります。
研究者と信頼関係を築きながら、セキュリティと研究活動の円滑化を両立させることが、大学警備の重要なポイントとなります。

研究施設・実験室の特別管理
 

イベント時の臨時警備体制

大学では入学式、卒業式、オープンキャンパス、学園祭、公開講座、講演会など、年間を通じて様々なイベントが開催されます。こうした行事では通常よりも多くの外部来訪者が集まるため、臨時の警備体制を構築する必要があります。
事前に主催者と詳細な打ち合わせを行い、想定される来場者数や来場者の動線、駐車場の利用状況などを把握した上で、適切な人員配置と警備計画を立案します。
特に駐車場では車両の誘導や整理を円滑に行い、混雑や事故を未然に防ぐことが重要です。
また、イベント会場内では参加者同士のトラブルや体調不良者の発見など、異変の早期発見と迅速な報告・対応を心がけることで、安全で円滑なイベント運営が可能になります。

イベント時の臨時警備体制
 

緊急時・災害時の対応体制

地震、火災、水害など、大学では様々な緊急事態が発生する可能性があります。こうした事態に備え、事前に明確な対応マニュアルを整備し、定期的な訓練を実施することが重要です。
火災発生時には初期消火と避難誘導、地震発生時には建物の安全確認と二次災害の防止、水害時には状況の確認と浸水対策など、災害の種類に応じた適切な対応が求められます。
緊急時には学生や教職員の安全確保を最優先とし、迅速な避難誘導や関係機関への通報を行い、状況が落ち着いた後は施設の安全確認を徹底し、段階的に通常体制へ戻していくことが重要です。

緊急時・災害時の対応体制
 
まとめ
大学の施設警備は、開かれた教育環境と厳格な安全管理という、一見相反する要素を両立させる必要がある専門性の高い業務です。
利用者も多く、広大なキャンパスには特殊な研究施設などもあり、大学特有の環境を理解した上で、柔軟かつ適切に警備をすることが求められます。
弊社カルテックでは、30年以上にわたり様々な施設警備に携わり、大学警備においても豊富な実績を持っております。大学における施設警備のご相談がございましたら、どうぞお気軽に弊社までお問い合わせください
 
 

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