除菌消毒コラム:感染症対策で後悔しないために確認しておくべきこと

このコラムの目次

1.はじめに


今回は、除菌消毒コラム⑭:抗菌?消毒?迷走する感染症対策から抜け出す方法

の続きになります。

withコロナ時代の新しい感染症対策を設計するために参考になると思いますので、

ご一読ください!

 

まずは、前回コラムのおさらいです。

①100%安心!絶対コロナに感染しない感染症対策は、現状ない。

②感染症とは、病原体(=病気を起こす小さな生物)が体に侵入して、症状が出る病気のこと。

③絶対大丈夫はないけれど、基本の感染症対策+現状チェックで、最適な対策が設計できる

 

このコラムでは、③適切な対策を設計するために

・胎児が成長できるのはウイルスのおかげ

・基本的な3つの感染症対策

・「木を見て森を見ず」の状況から抜け出す

・定期リセット除菌のススメ

・他社から聞かれる!最適な対策を設計

についてお伝えしていきます。

 

 

2.胎児が成長できるのはウイルスのおかげ


 

前回コラムで、100%安心!絶対コロナに感染しない感染症対策は、現状ない。

けれども、基本的な感染症対策を押さえる重要性についてお伝えしました。

今回は、基本的な対策を踏まえて、最適な感染症対策を設計するヒントをお伝えします。

 

が、その前に知っておいて損はない「細菌やウイルスと人間の意外な関わり」についてご紹介します。

 

「胎児が成長できるのはウイルスのおかげ」

そう聞いて、あなたはどう感じますか?

 

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、細菌やウイルスって怖い!

と感じている方が増えた印象があります。

怖い(病気を引き起こす)細菌やウイルスがいる一方で、

最新の研究によると、私たち哺乳類の胎盤形成には、ウイルス(レトロウイルス)が関与していることが分かりました。

 

哺乳類の祖先(小さなネズミのような生物)は、卵で産まれていました。

ある時、祖先の1匹がウイルスに感染。

ウイルスの遺伝子が祖先の遺伝子に影響を与えて、遺伝子が変異。

胎盤が作られるようになりました。

 

お腹の中の赤ちゃんは、肺での呼吸や食事ができません。

赤ちゃんが成長するために必要な酸素や栄養は、母親の体から届けられます。

その役割を胎盤が担っています。

この胎盤が実は、哺乳類の祖先がレトロウイルスに感染したことによって獲得したものであるというのです。

 

さらに、「身のまわりの常在菌を抗菌しすぎることがアレルギー、花粉症、糖尿病やうつ病などの原因となりうる」

という研究も進んでいます。

常在菌は、多様性に富んでいます。

腸内だけでも1000種類以上!

多様な常在菌と触れ合うことで子どもたちは、免疫力を獲得すると言われます。

土や動物とふれあい、色々な人と関わることによって子どもたちは病気に負けない体をつくります。

 

しかし、現代生活は清潔を気にするあまり、細菌の多様性が減少することで喘息やアレルギーにつながる、

と心配する研究者もいるのです。

 

レトロウイルスや多様な常在菌がいるから、健康に生活できる。

つまり私たち人間は、ウイルスや細菌と共生していることを

頭に入れて続きを読んでほしいと思います。

 

 

参考:nature careers 「太古に感染したレトロウイルスが、胎盤の多様性の原動力だった!」

参考:東京大学大学院農学生命科学研究科

「研究成果哺乳類の胎盤形成にはウイルスが関与しており、その遺伝子は順次置き換わることができる」

参考:厚生労働省「腸内細菌と健康」

 

 

3.基本的な3つの感染症対策


 

ウイルスや細菌と共生している、と言っても

病原体が病気を引き起こす事実は変わりません。

 

ここからは病原体に対抗するために重要かつ基本的な3つの感染症対策をお伝えします。

 

【基本的な3つの感染症対策】

①病原体(感染源)の排除

②感染経路の遮断

③宿主の抵抗力の向上

 

一つずつ詳しく見ていきましょう。

 

①病原体(感染源)の排除

 

病原体の排除とは、病原体となる細菌やウイルスを殺菌、消毒して無毒化することです。

 

病原体が含まれて感染源となりうるものは、

・血液、くしゃみ、痰などの体液や飛沫

・嘔吐物、排泄物(便・尿など)、粘膜

・飛沫が付いた物の表面

・共用している道具や機材

・上記に触れた手指

など。

 

具体的な対策行動は、

●上記のものにむやみに触れないこと。

●触れた場合は、手洗いで汚れを落とすこと。

●手袋ごしに触れた場合は、手袋を脱いだ後に手指消毒。

●感染源が不明な場合や不特定多数が出入りする場所では、室内全体を除菌消毒。

●こまめな換気。

です。

 

 

②感染経路の遮断

 

感染経路とは、病原体が体の中に侵入する経路(道順)のこと。

主な感染経路には、接触感染、飛沫感染、空気感染などがあります。

感染経路を遮断するための合言葉は3つ。

●病原体を室内に持ち込まない

●病原体を室外に持ち出さない

●病原体を拡げない

 

具体的な対策行動はこちら。

●病原体を室内に持ち込まない

・入室前の手指消毒

・体温の測定

・体調不良の場合は無理に登校・出勤しない など。

 

●病原体を室外に持ち出さない

・感染源の可能性があるものに触れた後は手洗いや手指消毒

・使い捨て手袋

・マスク使用

・フェイスガードの使用

・ペーパータオルの使用 など。

 

●病原体を拡げない

・マスク使用

・感染源になりうる備品を共有しない

・共有した備品を除菌消毒する など。

 

③宿主の抵抗力の向上

 

これは、病原体の宿主となる私たち自身の抵抗力を上げることです。

病原体が体に侵入しても、症状が現れる場合と現れない場合とがあります。

症状が現れて感染症となるかどうかは、病原体の感染力体の抵抗力とのバランスで決まります。

病原体  抵抗力

抵抗力が病原体の感染力より大きくなれば、病気は発症しないのです。

 

抵抗力を高めるための具体的な対策行動は、こちら。

●十分な栄養のある食事をする

●適度な運動をする

●しっかり睡眠をとる

●太陽の光を浴びる

●ストレスを適度に発散する

●ワクチン接種

●自然に親しむ

●笑う  など。

 

以上、基本的な3つの感染症対策について見てきました。

一つずつの対策行動は、どれも理にかなっています。

しかし、具体的な対策行動ばかりを見て、

感染症対策の土台を見落としてしまうと、効果が落ちてしまいます。

 

つまり、「木を見て森を見ず」の状況になってしまうと

対策行動の効果が半減してしまうということ。

次章では、現状の感染症対策が「木を見て森を見ず」になっていないか?を確認します。

そして、「木を見て森を見ず」の状況から抜け出す方法についてお伝えします。

 

 

4.「木を見て森を見ず」の状況から抜け出す


 

人は追い込まれたり、ある分野に集中しすぎてしまうあまり、

「木」(具体的な対策行動)ばかりをみて、

「森」(感染症対策の土台)を見落としがちです。

 

「木を見て森を見ず」の状況から抜け出す最も重要な視点は、

【自分の体は、自分の内側から守る】という意識を持つこと!

「病原体に感染しても、病気にならない体をつくる」と言い換えることもできます。

 

日ごろ、意識していますか?

 

具体的な感染症対策の多くは、体の外側からアプローチするものがほとんど。

マスク、手指消毒、手洗い、ワクチン、除菌グッズ、抗菌コーティング、抗生物質や薬を飲む…

もちろん、これらも正しく使えば効果があります。

物理的に消毒液や除菌グッズを使って病原体を排除することは、大切な感染症対策。

 

しかし、地球上には星の数ほど細菌やウイルスが存在しています。

しかも目に見えません。

お伝えしている通り、身の回りから病原体だけを排除することは困難。

 

排除できないのであれば、共生していく。

共生するためには、病原体に負けない体をつくる。

そのために【自分の体は、自分の内側から守る】意識を持ち、

抵抗力を高める生活を土台にしてください。

 

木(具体的な対策行動)と森(感染症対策の土台)は、別々に存在しているのではありません。

木の集合体が森です。

 

あらためて現状の感染症対策が「木を見て森を見ず」の状況になっていないか?

確認してください。

 

 

5.定期リセット除菌のススメ


 

ここまで、感染症の原因は病原体であること、

細菌やウイルスは、今の私たちの健康に深く関係していること、

基本的な3つの感染症対策

感染症対策の土台は抵抗力を高める生活

とお伝えしてきました。

 

【自分の体は、自分の内側から守る】行動は日々の積み重ねです。

今すぐ抵抗力が高まるものではありません。

今までの生活習慣を振り返り、免疫力を高める習慣に置き換えていく必要があります。

そして、一つ一つの習慣を積み重ねることが大切です。

 

それには時間がかかります。

 

時間がかかるからこそ、

基本的な3つの感染症対策を押さえて日常の対策を同時に行うことが肝心です。

 

日常の対策でオススメを1つ紹介します。

【定期的なリセット除菌×日常の感染対策の実施】です。

 

1か月に1~2回室内をリセット除菌することでクリーンに保ちます。

リセット除菌とリセット除菌の間は、日常の清掃や基本的な感染対策を行います。

 

とりあえず光触媒コーティングをしておこう

とりあえず料金が安い業者に消毒を依頼しよう…

 

とりあえずの感染症対策から抜け出して、

基本的な感染対策を押さえた、あなたにとって最適な対策にシフトしていきましょう。

 

 

6.オーダーメイドで最適な対策を設計!


 

ここまで、

・感染症の原因となる細菌やウイルスだけを除菌するのは無理

・基本的な3つの感染症対策

・【自分の体は、自分の内側から守る】という意識を持って免疫力を高める生活をすること

定期リセット除菌のススメ

についてお伝えしました。

 

最後に、

今すぐできる!あなたに最適なオーダーメイド感染症対策を設計する方法をお伝えします。

 

その方法とは…

「今すぐ、専門家に相談すること」

 

 

もしカルテックにご相談いただければ

とりあえずの感染症対策ではなく、

お悩み・ご希望をしっかりヒアリングし、現状を確認し

最適な感染症対策についてアドバイスいたします。

 

あなたがこれから行うべき感染症対策をオーダーメイドで設計することをお約束いたします。

 

もちろんカルテックに相談すれば、すぐに完璧な感染症対策ができる、というわけではありません。

でも、あなたにとって、あなたのお客様にとって、あなたの従業員にとって、あなたの家族にとって、

今より心から安心できる日常を創造できると信じています。

 

 

※感染症対策は、補助金・助成金の対象となる場合があります。社労士にご確認ください。

 

参考文献:

マーティン・J・ブレイザー『失われてゆく、我々の内なる細菌』、みすず書房(2015年)

藤田紘一郎『腸内細菌と共に生きる:免疫力を高める腸の中の居候』、技術評論社(2015年)

コリン・アランナ『あなたの体は9割が細菌: 微生物の生態系が崩れはじめた』、河出書房新社(2016年)

ロブ・ナイト、ブレンダン・ビューラー『細菌が人をつくる』、朝日出版社(2018年)

本間真二郎『感染を恐れない暮らし方:新型コロナからあなたと家族を守る医食住50の工夫』、講談社(2020年)