1.この症状、もしかしてコロナ?
「せきと鼻水が出る。これって、新型コロナじゃないの?」
「コロナが流行る前は気にしてなかった風邪の症状でも、すごく心配」
「もしPCR検査で陽性になったらと思うと不安。家族や職場の人に迷惑がかかったら、どうしよう…」
こんな不安の声をよく聞くようになりました。
そこでこのコラムでは新型コロナウイルスの症状に関するお悩みを、
コロナ消毒サービスを行っている弊社の観点から解決します。
具体的には
・新型コロナウイルスの症状チェック
・医療機関等に相談する目安
・嗅覚障害や味覚障害
・健康な人の症状は風邪程度
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
この症状ってコロナ?と不安に思う気持ちが少しでも軽くなるよう、ご一読ください。
2.新型コロナウイルスの症状チェック
早速、新型コロナウイルス感染症で見られる症状をチェックしていきましょう。
WHOの発表によると症状は次のとおりです。
≪最も一般的な症状≫
■熱
■乾いた咳(せき)
■倦怠感(けんたいかん)
≪上記以外で見られる症状≫
■味や匂いの喪失
■鼻詰まり
■結膜炎(赤目としても知られています)
■喉の痛み
■頭痛
■筋肉や関節の痛み
■さまざまな種類の皮膚の発疹
■吐き気または嘔吐
■下痢
■悪寒またはめまい
≪新型コロナウイルス感染症の重度の症状≫
■呼吸困難
■食欲減少
■錯乱
■胸の持続的な痛みや圧迫
■高温(38°C以上)
≪その他のあまり一般的でない症状≫
■過敏性
■錯乱
■意識の低下(発作に関連することもあります)
■不安
■うつ病
■睡眠障害
■脳卒中、脳の炎症、せん妄、神経損傷など、より重篤でまれな神経学的合併症
新型コロナウイルスの症状と一口に言っても、いろいろな症状がありますね。
元々、コロナウイルスは風邪の原因となるウイルスの一種です。
しかし重症化すると、肺炎等を引き起こす点が新型コロナウイルスの特徴と言われています。
では、症状が出たときにどう対処すればいいのでしょうか。
3.医療機関等に相談する目安
以下の症状が強く出ている場合は、すぐに「帰国者・接触者相談センター」の電話相談窓口へ相談してください。
□息苦しさ(呼吸困難)
□強いだるさ(倦怠感)
□高熱
比較的軽い風邪の症状でも4日以上続く場合は、電話相談へご相談ください。
さらに健康な人と比べて重症化するリスクが高い人は、
発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合でも相談することをおすすすめします!
≪重症化するリスクが高い方≫
□65歳以上の高齢者
□悪性腫瘍(ガン)
□慢性閉そく性肺疾患
□慢性腎臓病
□2型糖尿病
□高血圧
□脂質異常症
□肥満(BMI30以上)
□固形臓器移植後の免疫不全
□免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
※BMIの出し方
体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=BMI(kg/㎡)
(例)身長160cm、体重60kgの場合
60(㎏)÷1.6(m)÷1.6(m)=BMI23.4
これらは、あくまで相談・受診する目安です。
各々の体調や症状に合わせた判断と落ち着いた対応を心がけましょう。
≪栃木県の電話相談窓口≫
(電話番号)
0570-052-092
(対応時間)
24時間(土日、祝日を含む)
≪厚生労働省の電話相談窓口≫
(電話番号)
0120-565653(フリーダイヤル)
(対応時間)
午前9時~午後9時(土日・祝日も実施)
参考:厚生労働省「国民の皆さまへ (新型コロナウイルス感染症)」
参考:「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き第4.1版」(PDF)
※ 2020 月12 月 23日現在の情報を基に作成されています。
4.嗅覚障害と味覚障害
新型コロナウイルスの症状として広く知れ渡っているのが「嗅覚障害と味覚障害」。
普段通り食事をしていても「味を感じない」「においを感じない」という症状のことです。
実際に新型コロナウイルス感染症で、嗅覚障害や味覚障害が比較的早期に自覚症状としてあることが報告されています。
しかし、嗅覚や味覚障害は他の風邪のウイルスでもみられる症状。
特別に珍しいものではないようです。
厚生労働省の見解では、
「風邪の原因ウイルスでもっとも多いライノウイルスや通常のコロナウイルス、パラインフルエンザウイルスなどでもみられる症状でもあり、特別に珍しいものでもありません」
「風邪の症状の1つにしかすぎませんが、他の原因で嗅覚や味覚障害の症状がでることもあります。
いずれにしてもあわてる必要は全くなく、症状も自然治癒することも多かったりします」
と言われています。
どうしても不安な場合や判断できない場合には、医療機関への直接受診はせずに電話相談をするとよいでしょう。
≪栃木県の電話相談窓口≫
(電話番号)
0570-052-092
(対応時間)
24時間(土日、祝日を含む)
≪厚生労働省の電話相談窓口≫
(電話番号)
0120-565653(フリーダイヤル)
(対応時間)
午前9時~午後9時(土日・祝日も実施)
参考:厚生労働省「新型コロナウイルス感染症COVID-19初期診療の手引き」(PDF)
5.健康な人の症状は風邪程度
ここまで新型コロナウイルス感染症の症状と受診の目安を確認してきました。
初期症状は、軽症の場合、普通の風邪と似ていましたね。
専門医の中には、インフルエンザに比べてそれほど恐れる感染症ではない、という医師もいます。
では、なぜ世界的大流行(パンデミック)が発生し、脅威のウイルスと言われるようになったのでしょうか?
理由は主に2つ考えられます。
「症状が急激に進行すること」
「感染した人が感染に気づかないまま、人にうつすこと」
健康な人が新型コロナウイルスにかかっても自己免疫のおかげで無症状や強い風邪程度で治ります。
無症状のまま日常の生活を続けると、知らぬ間に感染が広がる可能性が高まります。
新型コロナの感染が広がると高齢者や持病がある方にも感染が広がります。
それらの方々が重症化してしまい、命に関わることに。
実は、この2つの理由は他の感染症でもよく見られます。
毎年流行する季節性インフルエンザを思い出してください。
季節性インフルエンザにかかる方は、毎年平均で約1,500万人。
インフルエンザが直接的な原因で亡くなる方は、約3,000人。
直接ではなくても、インフルエンザに関連する死亡は、毎年約1万人と発表されています。
関連する死亡とは、インフルエンザにかかったことにより持病の慢性的な病気が悪化して死亡するケースです。
インフルエンザも新型コロナウイルスと同じく、持病を持つ方の重症化リスクが高いことが分かりますね。
では、季節性インフルエンザと似ているにもかかわらず、緊急事態宣言の発出やロックダウンが行われるのはなぜでしょうか。
それは、私たち人類が初めて出会う未知のウイルスだから。
インフルエンザのように効果が証明されているワクチンや治療薬がありません。
多くの人が新型コロナウイルスに感染すると、医療崩壊につながって治療が難しくなってしまうのです。
毎日、ニュースやテレビ番組、ネット等で色々な情報や意見が流されています。
それらを見て強い不安感を抱いてしまわないように気を付けたいものです。
信頼できる情報をもとに落ち着いて感染症対策をしていきましょう。
過去に様々な感染症を乗り越えてきた私たちなら、きっと乗り越えられると信じています。
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