除菌消毒コラム⑤:比べて分かる!室内の殺菌と抗菌の違い

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新型コロナウイルスの感染拡大を受け、殺菌や抗菌をうたうサービスや商品がとても身近に感じられるようになりました。どのサービスや商品も説明を読むと効果がありそうで、どれを選んでよいか分からなくなる…そんなお悩みはありませんか?

そこで、今回は細菌やウイルスから私たちの健康を守るために【除菌、抗菌、殺菌、消毒、滅菌の違い】と【比べて分かる室内の殺菌と抗菌】について解説していきます。

 

除菌、抗菌、殺菌、消毒、滅菌…何が違うのか?

物の表面についた細菌やウイルスは、何もしないとどんどん増殖します。増殖したことによって、細菌やウイルスが人に感染する確率が上がってしまうことが心配です。この図を参考に、除菌、抗菌、殺菌、消毒、滅菌をうたう商品やサービスの効果の違いを理解していただけるかと思います。
さらに詳しく違いを理解するために今回は、菌を殺す殺菌と殺さない抗菌に焦点を当てて比べてみました。

 

比べて分かる室内の殺菌と抗菌

「室内を殺菌した場合」と「室内を抗菌コーティングした場合」について5つの視点から比べてみましょう。

①感染経路を確実に断てるか?

・室内殺菌
菌を殺すので、感染症の原因となる細菌やウイルスの感染経路を確実に断つことが期待できます。

・抗菌コーティング
菌を殺すのではなく、すでに存在する細菌やウイルスが増えないようにする加工なので感染経路を完全断つかどうかは不明です。しかし、少なくとも何もしないで細菌やウイルスが増え、感染力が高まる状態を避けることには一定の効果を期待できるかもしれません。

 

②法的な基準をクリアしているか?

・室内殺菌
殺菌というは用語を使用している製品は、法律により効果が実証されているので、医薬品や医薬部外品として販売が認められています。

・抗菌コーティング
法的に認められる基準はないようですが、民間の機関SIAA(一般社団法人 抗菌製品技術協議会)などが認定する基準に合致する商品やサービスがあるようです。

 

③短時間で殺菌・抗菌施工ができるか?

・室内殺菌
殺菌剤を使用すると短時間で施工が可能です。
(例)弊社の“環境表面殺菌”サービスであれば90分で完了します。夜間や休日のオフィスなど人がいない時間帯を見計らって細菌やウイルスがいない環境にリセットできます。

・抗菌コーティング
施工する場所の広さや施工方法にもよりますが、半日~数日の作業が一般的とのことです。

 

④金属など施工できないものはあるか?

・室内殺菌
方法によって変わります。次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌は、金属の腐食性があるので使用は適さないようです。
(例)“環境表面殺菌”による施工は、殺菌剤を霧状の非常に細かい極小粒子(ドライミスト状)にして使用するので、金属やパソコン、電子レンジなどの電子機器にも影響がありません。ただし、医療機器等によっては影響が出る場合もありますので、事前に説明書等による確認が必要です。

・抗菌コーティング
施工方法にもよりますが、和紙の壁紙や障子・襖、精密機器、革製品などには使用できない施工もあるとのことです。また、光沢を損なう恐れがある箇所(グランドピアノなど)への使用もお勧めしない施工もあります。

 

⑤死滅できる細菌やウイルスはなにか?

・室内殺菌
施工方法や使用する薬剤によって死滅できる細菌やウイルスの種類が異なります。
(例)“環境表面殺菌”による施工は、手術室でも行われている医療グレードの殺菌力があります。殺菌できる細菌やウイルスについては、こちらのページをご覧ください。

・抗菌コーティング
死滅するのではなく細菌やウイルスが増えることを抑制します。抑制する期間は、施工によってまちまちのようです。数か月~数年などの表記を見かけることもありますが、詳しくは施工業者へ確認が必要です。

 

まとめ

細菌やウイルス対策で使われる「除菌、抗菌、殺菌、消毒、滅菌」は、菌を殺すか・殺さないかで大きく分けることができます。何もしないと菌は増殖しますので、菌を殺して感染症の感染経路を確実に断ちたい場合は「殺菌・消毒・滅菌」をお勧めします。一方の「除菌・抗菌」は、菌自体を減らしたり増えないようにしたりする効果がありますが、明確な効果や基準は不明確なものもあります。

感染症対策について正しく理解し、皆様の目的に沿った商品やサービスをお選びいただければと思います。