除菌消毒コラム:ウイルス感染症対策に効果的な消毒・除菌液とは

このコラムの目次

1.新型コロナウイルス感染症とは

 

新型コロナウイルス感染症とは、2019年12月に中国・武漢市で確認された新しい感染症です。

武漢市では、新型コロナウイルスが原因となる新型コロナウイルス感染症の肺炎患者が集団発生したことにより市の封鎖(ロックダウン)が行われました。

その後、新型コロナウイルス感染症の感染が世界中に拡がり、パンデミックに至っています。

WHO(世界保健機関)は、この新型コロナウイルス感染症を「COVID-19(コヴィッド ナインティーン)」と命名。

COVID-19は「コロナ(Corona)」、「ウイルス(Virus)」、「病気(Disease)」という単語と、この病気がWHOに報告された「2019年」の組み合わせでできているとのこと。

短時間で肺炎が悪化して死に至る病態がSARS(重症急性呼吸器症候群)と類似していることから、SARSコロナウイルス(SARS-CoV)と近縁であるとし、病原ウイルスが「SARS-CoV-2」と命名されました。

 

 

2.さまざまな感染症の原因

 

地球上のあらゆる環境には目に見えない微生物が生息しています。

ヨーグルトや納豆、みそ、しょうゆなどの発酵食品は、微生物を利用した食品です。

また、人間と微生物は共存しています。体の中に住み着いている常在微生物は、消化を助けたり、外から侵入してくる病原性の微生物から身を守ったりしてくれます。感染症などの病気を引き起こす微生物はごく一部なのです。

微生物には、「ウイルス」「細菌」「真菌」「原虫」が含まれます(図表①)。

図表①微生物の区分と特徴

 

 

 ウイルスとは

 

微生物に分類されるウイルスは、生物と同じように遺伝子を持ち、増えることができます。

しかし、細胞をもたないので自分の力だけでは増えることができません。生きるためのエネルギーも作り出さないことから、国際ウイルス分類委員会は「ウイルスは生物ではない」としています。

ウイルスが増えるためには、生き物の細胞に寄生しなければなりません。ウイルスが細胞の外にいるときは、ただの粒子として存在しています。生物のように呼吸をしたり、食事をしたりすることはありません。

感染力のある粒子として存在できる時間が過ぎてしまうと、増えることなく死んでいきます。

だからこそ、ウイルスが体内に入らないように、こまめな除菌消毒が大切なのです。

 

 

 細菌とは

 

一方の細菌は、生物です。食べたり、排せつしたりすることで物を腐らせます。

人体の中には「常在菌」と呼ばれる数多くの細菌が存在しています。個人差はありますが800~1000種類、数兆個もの細菌がいると言われています。

通常、常在菌は病原性を示さないため病気を引き起こすことはありません。むしろ人体にとって有益な働きをする細菌も多数います。

ただし、医療施設や介護施設などで免疫力が低下した方においては感染症を発症させる原因菌となる場合もあります。

 

 

 その他の菌の仲間

酵母、カビ、キノコを含む真菌と呼ばれる菌類があります。酵母や糸状菌の一部は感染症を引き起こすこともあります。水虫を引き起こすトリコフィトン・メンタグロフィテスは、糸状菌の仲間です。

 

 

 病気の原因はウイルス?細菌?

 

感染症は、ウイルスや細菌などが体に侵入してかかる病気です。

しかし、病名だけでは原因がウイルスか細菌かわからないものも沢山あります。症状が似ていても、原因は全く違うことも珍しくありません。図表②をご覧ください。

 

図表②感染症の原因

感染症の原因を突き止めるために、まずは原因がウイルスか細菌か、それ以外なのか、そしてどのウイルスや細菌による症状であるかを判別します。

新型コロナウイルス感染症の病原ウイルスは、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」です。

これは分かりやすい例ですが、感染性胃腸炎を見ると、その病原ウイルスは「ノロウイルス」です。病名と病原ウイルス(細菌)が全く違うものもあります。

病原ウイルス(細菌)ごとに効果がある除菌消毒の方法も異なりますので、感染症を予防する方法も様々なものがあります。

 

 

3.感染症を予防する方法

 

感染症を予防するためには、ウイルスや細菌を体に入れないことが大変重要になります。

そのためには、身の回りのウイルスや細菌を除菌消毒することが効果的です。

ウイルスや細菌は、環境に適応すれば長生きすることもあります。

例えば、緑膿菌は最大16か月生存するという調査結果が出ています。緑膿菌は、水まわりなど生活環境中に広く常在します。

健康な人には通常、病原性を示さない弱毒細菌の一つです。

 

しかし、感染に対する免疫力が低下した入院患者にとっては、術後感染症などの日和見感染症の起因菌として問題となっているという報告もあります。

身の回りのウイルスや細菌を定期的に除菌消毒し、クリーンな環境をつくることが感染症予防の第一歩ではないでしょうか。

図表③菌の生存期間

 

4.新型コロナウイルスに効果がある除菌・消毒液

 ウイルス除菌のメカニズム

ウイルス類には、外殻にエンベロープ(脂質膜)を持つものと、持たないものがあり、エンベロープを持たないウイルスの方がタフです。

なぜなら、エンベロープを持たなくても、活性を維持できるからです。

アルコール消毒では、エンベロープを持たないタフなウイルスのタンパク質膜を攻撃できません。

一方、HaloMist(過酸化水素)と次亜塩素酸(HClO)は、エンベロープを持たないタフなウイルスにも効果的な除菌消毒力を発揮します。

図表④ウイルスの構造

 

 

 HaloMist(過酸化水素)


HaloMistは、過酸化水素と銀を相乗的に組み合わせて、標的微生物の細胞膜をすぐに攻撃し始めます。これにより、細胞が弱まり、銀イオンが侵入します。

銀と過酸化水素が一緒になって、微生物を破壊し除菌消毒します。その過程で、過酸化水素は水と酸素ガスに分解し、 酸素に触れると死滅する嫌気性菌にとって非常に有毒な環境を作り出します。

HaloMistは、水、酸素、無毒の銀錯体などの環境に優しい消毒副産物へと安全に分解されます。

人々にとって安全で地球に優しい除菌消毒液です。新型コロナウイルスへの効果は、EPAで認証されています。

図表⑤EPA認証

▼過酸化水素について詳しくはこちら

過酸化水素のパワー

 

 

 次亜塩素酸水


テーブル、ドアノブなどには、一部の「次亜塩素酸水」も有効です。ただし、「次亜塩素酸ナトリウム」とは違います。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりませんのでご注意ください。

「次亜塩素酸水」は、「次亜塩素酸」を主成分とする、酸性の溶液です。酸化作用により、新型コロナウイルスのエンベロープ(脂質膜)を破壊し、除菌消毒するものです。いくつかの製法がありますが、一定濃度の「次亜塩素酸水」が新型コロナウイルスの感染力を一定程度減弱させることが確認されています。

ただし、不安定な物質のため冷暗所に保管し、早めに使い切りましょう。

 

 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)


テーブル、ドアノブなどには、市販の塩素系漂白剤の主成分である「次亜塩素酸ナトリウム」が有効です。

「次亜塩素酸」の酸化作用などにより、新型コロナウイルスを破壊し、除菌消毒するものです。

使用方法は、市販の家庭用漂白剤を、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が0.05%になるように薄めて拭きます。その後、水拭きしましょう。

主な用途に、水道水やプール水の殺菌、脱臭、脱色、酸化処理、シアン廃水等の分解処理、除鉄・除マンガン、食品添加剤としてなど、強い酸化力を利用したものが多々あります。

「次亜塩素酸水」とは違います。「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めただけでは、「次亜塩素酸水」にはなりません。

皮膚に触れたり吸い込んだりすると手荒れや気管支炎を発症する恐れがありますので、取り扱いには十分ご注意ください。金属製の物や天然繊維類に次亜塩素酸ナトリウムを使用すると、腐食または漂白される可能性があるので注意してください。

 

 アルコール


アルコールは、生体膜を透過する一方、ある程度の濃度以上で、細胞膜など脂質膜やタンパク質を変性させる作用があります。変性とは、細胞膜が壊れ、穴があき、細胞内容物が漏れ出てくる作用のことです。原核生物である細菌などに作用すると、除菌消毒効果があります。

つまり、ある程度水が存在する状況では、アルコールが膜を変性すると共に、透過したアルコールなどにより除菌消毒の効果があります。

使用方法は、濃度70%以上95%以下のアルコールを用いて拭き取ります。60%台のアルコールによる除菌消毒でも一定の有効性があると考えられる報告があります。70%以上のアルコールが入手困難な場合には、60%台のエタノールを使用した除菌消毒でも差し支えないようです。

ただし、揮発性が高いので吸い込むことにより酔いやアレルギー反応を起こす場合があります。アルコール過敏症の人は使用を控えてください。

また、引火性があるため空間噴霧は危険です。

 

 除菌・消毒液を選ぶ時のポイント


厚生労働省から、除菌・消毒液がすべての菌やウイルスに効果があるわけではなく、新型コロナウイルスに有効な製品は一部であることへの注意喚起が出されています。除菌・消毒液を購入する場合は、使用方法・有効成分・濃度・使用期限などを確認し、情報が不十分な場合には使用を控えるようにしましょう。

図表⑥に新型コロナウイルスの除菌消毒に効果的とされる除菌消毒液をまとめました。

 

図表⑥新型コロナウイルスの除菌消毒

 

5.部屋を除菌・消毒する4つの方法

 

 HaloMist噴霧(環境表面殺菌)


ウイルスや細菌といった微生物は、物の表面に付着することで安定するため、浮遊菌よりも付着菌のほうがはるかに多く存在します。浮遊菌に関しては換気をすれば、ある程度薄まります。問題は換気だけでは減らない付着菌への対応です。

そこで空間噴霧が重要となります。噴霧された微細粒子は空中に漂いつづけるわけではなく、徐々に上から下に向かって落ちていき、床や壁に付着している菌を除菌消毒します。HaloMist噴霧の一番の特徴は、ドライミストです。

除菌消毒液のHaloMistを専用の機械にセットすることにより、微細粒子(ドライミスト)に変化させて室内に噴霧します。

人の手が届かない狭い隙間はもちろん、紫外線等が届きにくい物陰まで1回の噴霧で除菌消毒が可能です。さらにドライミストは、乾燥した霧ですので噴霧後の拭き取りは不要です。

▼ドライミスト噴霧による除菌の詳しい手順はこちら

新型コロナ消毒除菌サービス(環境表面殺菌)の手順

 

 次亜塩素酸水(超音波噴霧)


次亜塩素酸水の空間噴霧は、継続または断続的に噴霧し続けることで、室内全体に作用します。

付着したウイルスや菌をゆっくりと不活化すると同時に、空気中で接触した浮遊菌を不活化する効果が認められています。

ただし、空間噴霧によって感染リスクは大幅に下がりますがゼロにはなりません。継続して噴霧することにより、付着したウイルスや菌をゼロに近づけると同時に、空間のウイルスなどを低減する効果があります。

つまり、次亜塩素酸水は継続的または断続的に空間噴霧し続けないと効果は少ないとも言えます。

 

 

 オゾン発生装置


オゾンは強烈な酸化剤であり、有機物を簡単に分解してしまいます。また除菌消毒力もきわめて強いので、最近はプールの殺菌剤としてよく利用されています。ただし残留性がないため除菌消毒の効果が持続せず、オゾンのみでは水道水の殺菌は、不十分なものとなります。やはり現在の所では次亜塩素酸ナトリウムとの併用が必要との見解が主流のようです。

オゾンは、オゾン層問題などで人間にとって非常に有用なものとのイメージがあるようです。

しかしオゾン自体は猛毒物質なのです。成層圏にある場合にのみ、強烈な紫外線から私たちを守ってくれるのであって、地上付近にあるオゾンは光化学スモッグの原因物質となります。

更に、オゾン処理によってホルムアルデヒドをはじめとするカルボニル化合物が生成することが明らかになっています。これらの中には発ガン性や変異原性を有する化合物が含まれています。オゾン発生装置を使用する際は、人体に影響が少ない濃度(0.01ppm以下)であることを確認する必要があるでしょう。

 

 

 光触媒除菌脱臭機


代表的な光触媒は酸化チタンです。酸化チタンをコーティングした材料の表面に太陽やLEDの光があたると、酸化反応が生じ、表面にある汚れなどの有機物を分解します。こうした性質から、「抗菌」「脱臭」「空気浄化」「防汚」「除菌」などの作用を持つといわれています。

光触媒除菌脱臭機は、機械内部に特殊な酸化チタンフィルターを搭載。空気がこのフィルターを通過することによって、嫌なニオイを消臭し、ウイルスなどを除菌するそうです。

最近では、壁かけの空気清浄機に似た製品も見かけます。

図表⑦室内を除菌消毒する方法

新型コロナウイルス感染症対策についてご不安や疑問等がございましたら、一人で悩まず弊社へお問い合わせください。HaloMist噴霧による新型コロナ消毒除菌サービス(環境表面殺菌)を承っております。

警備員としての法的な教育を受けた作業員が施工を担当します。お客様の大切な生命・身体・財産をお守りする警備のプロが「犯罪」のみならず「感染症」からも皆様の安全をお守りします。

 

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